生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。 日本人の死因の上位を占める、がんや心臓病、脳卒中は、生活習慣病に含まれます。
高血圧は遺伝的・年齢的な要因と食生活(塩分過多)・嗜好(喫煙・飲酒)・精神的なストレスや運動不足などが重なって引き起こされます。血圧が高い状態が続くと、自覚症状がなくても、血管の壁に強い圧力がかかるため、動脈硬化が進行します。
当院では、日常生活の改善点を一緒に見直し、必要があれば、患者様に合った降圧薬を提案します。またご自分の動脈硬化の程度を知りたい方には、頸動脈エコー検査や血管年齢測定器を使用し、現在の動脈硬化の進行程度をお伝えします。
診察室では普段より血圧が上がることがあります。大切なのは自宅での血圧です。
毎日、自宅で血圧を測定する習慣をつけましょう!!
コレステロールには悪玉コレステロール(LDL)と善玉コレステロール(HDL)があります。悪玉が増えると、血管壁に沈着・蓄積し、傷つけます。善玉は血管内の余分な脂質を肝臓に戻す働きがあり、悪玉を減らすことに役立ちます。トリグリセリドとは中性脂肪のことです。
血液中のコレステロールや中性脂肪が高くなると、動脈の壁に沈着してプラークを形成し、血管を硬く狭くしてしまいます。その結果、脳梗塞や心筋梗塞などの重篤な病気を引き起こすことがあります。悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすためにはどのような食事や運動が良いのか、どのような方には薬治療が必要なのかなどをクリニックで説明します。
まずは脂っこいお肉や揚げ物(とんかつ・唐揚げ・天ぷら)、卵やバター・マヨネーズを控えましょう。お菓子(チョコレート・おかき・ポテトチップス・ケーキ)やカップラーメン・果物の取りすぎも脂質上昇の原因なります。
糖尿病は血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高くなる病気です。人体はたくさんの細胞から成り立っていますが、この細胞が働くためのエネルギー源がブドウ糖です。本来は体に必要なものですが、ブドウ糖が過剰になり、細胞内に取り込まれなくなると、血糖値が高い状態が続きます。その結果、血管壁に傷をつけ、動脈硬化が悪化します。
糖尿病は初期の間はほとんど症状がありません。進行すると口渇や頻尿、目が見えにくい、体重が減る、足の色が悪くなるなどの症状が出現し、心筋梗塞や腎不全などの重篤な病気につながることもあります。次のイラストのような症状にあてはまる方は、一度血液検査をお勧めします。クリニックでは血糖の測定と、血糖を下げるホルモンであるインスリンの分泌具合をチェックし、糖尿病の治療と合併症の進行予防に努めます。
痛風は血液中の尿酸値が上昇することによって引き起こされます。
尿酸が結晶になり、それが関節や腎臓に溜まって症状が出てきます。特に足の親指の付け根に痛みが出やすく、激痛となります。また腎臓に沈着すると尿管結石ができてしまうこともあります。
尿酸値が上昇する原因は、プリン体を多く含む食品の過剰摂取や、大量の発汗による水分不足、体の冷えなどがあります。原因を探り、尿酸値を下げるお手伝いをさせていただきます。